【ステーキの焼き方のコツ】を伝授!高級肉を自宅で美味しく食べたい
今回は高級ステーキ店で食べるような最高級のお肉を、自宅にあるフライパンで調理する方法をご紹介いたします。
ご褒美やお祝いのときに食べたくなるお肉。その中でも特別感のイメージが強いステーキ。
ステーキ屋さんに食べに行きたいけど敷居が高くコスト面もちょっと…。
それなら自分でお肉を購入して自宅で焼いて食べよう。
でも失敗するのはもったいない。
そんな方に見てほしい内容です。
ステーキ屋さんのようにお肉を最高の仕上がりにしてください!
今回は黒毛和牛・ブランド牛の上質なお肉に限りますのでご了承ください。
文章じゃわかりにくい、動画で見たいと言う方は後半のリンクからご覧ください。
この記事の目次
ステーキ肉の事前情報をリセット
ステーキの調理方法の情報はたくさん出回っています。ですが一先ず余計な情報は無視して一度頭の中をリセットしてください。
輸入牛のような真っ赤なお肉と高級黒毛和牛のような霜降りのお肉では焼き方が全く違います。
何分焼いてくださいと伝えている情報が多いですが、焼く時間はお肉の厚みや使用するフライパンによって全く違います。
どれが美味しいかは人によって部位の好みや焼き加減の好みが全く違います。
何度も言いますが今回の内容の大前提は、自宅にあるフライパンを使って高級なステーキ肉を美味しく調理する方法です。
いろいろな情報が中途半端に入っていると折角のお肉がもったいないのでご理解のほどよろしくお願いします。
ステーキ肉選びのポイント
一言でステーキと言ってもお肉の種類や質、部位によって違いがあります。
まずはお肉調達から。
最高級を求めるならやっぱり精肉専門店に足を運んでください。
日々、精肉販売をしている中で思うことですが、実際にご自身の目で見て美味しそうだと思うお肉を選ぶのが間違いないです。
当然ですが人によって美味しそうだと思うお肉は違います。
柔らかそうだと思ったり、肉々しいジューシーなものを想像したり、見た目の色の鮮やかさに感動したり。
是非自分の直感を大切にしてお肉を選んでみてください。
もちろん思っていたものと違ったり失敗だと思うこともあるかもしれません。
タイムセールや消費期限の迫ったお肉は極力避けてください。見た目の色が明らかに悪いものやドリップが出ているものも避けてください。
ステーキでは焼き方にもよりますがレアで食べるときは中が生なので鮮度が命です。
まずは新鮮なお肉を購入しましょう。
ステーキ肉を購入するときの注意点
便利な時代になりどこにいても全国のお肉がいつでも買えます。
間違いないのは実店舗のお店から買うことです。
通販で購入す場合の注意点で服や雑貨、日用品などを買うときにどんなものかわかっていれば迷わず買えますよね。でも実物を見たことがないものを買うときには念入りにリサーチすると思います。
余計なお世話かもしれませんが、自分が何度か失敗したことがあるので失敗を少しでも減らすためにも決してお得すぎるものは避けてほしいです。
サイズや素材、レビューなど参考に出来る情報も多くなってきているので今では安心できるお店も多いです。
お肉も全国のブランド牛や高級肉を通販で気軽に購入できます。
購入するときはしっかりリサーチしレビューもあれば参考にしてください。
ステーキ肉のおすすめ部位
ステーキ用のお肉でも品種によっておすすめする部位が違います。
今回は上質な黒毛和牛の部位をご紹介します。
・脂身で柔らかいお肉が好みの方は牛肉の王様と呼ばれるサーロイン
・赤身で柔らかいお肉が好みの方は牛肉の女王と呼ばれるヒレ(ヘレ・フィレ)
・脂身と赤身のバランスが良いのが肩ロース
・赤身でがっつり食べたい方はランプ
その他に希少部位と呼ばれるものもステーキ用に増えています。
ミスジ、イチボ、カイノミ、マルシン、ヒウチなどもステーキ用にすると絶品です。ただ希少部位を手に入れるのは容易では無いので、馴染みの専門店があれば尋ねてみて下さい。
年齢やタイミングで食べたいお肉は変化しますが是非決めつけずにいろいろ食べ比べてほしいです。どの部位もそれぞれ美味しさが違います。
是非自分好みのお肉や次に挑戦してみたいお肉のリサーチを楽しんでみて下さい。
フライパンの準備
お肉が買えたら次に準備するものです。
ステーキ専用のグリル機はありますが滅多に使わないし使わないものを置いておくスペースももったいないので、普段よく使うフライパンで調理しましょう。
どのご家庭にもあるテフロン加工のもので充分にステーキを問題なく焼けます。
あと高温にする必要がありますが、テフロン加工のフライパンで空焚き・空焼きは厳禁です。表面の損傷の原因になります。
中火でゆっくり熱してください。
最近ではセラミックのものも増えてきています。これもテフロンと同様に引っ付きにくく軽くて調理しやすいのが特徴です。価格もリーズナブルです。
お肉との相性が良いフライパンは鉄製のものです。鉄のフライパンは高温に強く熱伝導に優れています。
長く使われている方だとフライパンに油が馴染んでいるため焦げ付きにくくなっていると思います。
使いづらいイメージですが傷に強く丈夫なので使い方さえ間違えなければお肉の良さを最大限に引き立てる素材です。
重さが問題点の一つになりますが、厚みのあるものを使用すれば焼き始めの温度低下を最小限に抑えることができます。使い慣れた方にはおすすめです。
ステーキを焼くときのフライパンの状態は高温です。
ステーキを劇的に美味しくさせる鉄板
ご自宅でステーキを劇的に美味しくさせる鉄板をご紹介。
肉の巨匠が考案し作り上げたステーキのための鉄板で、厚さ4.5mmの極厚鉄板です。
ステーキのためのフライパンは不要の方や重いフライパンは苦手な方にはおすすめしませんが、自宅で最高のステーキを最高の状態で堪能したい方におすすめです。
高級なお肉はもちろんですが、安いお肉までも美味しく仕上げるまさにステーキのための鉄板はこちらでご紹介。
実際に使ってみたレビュー記事はこちら ↓
【大人の鉄板】肉のプロがレビュー!自宅料理 お肉のための鉄板
ステーキの焼き方のコツ
ステーキは調理時間としてはかなり短く、時間との勝負になるので事前準備が肝心です。
焼く前、焼く直前、焼き始め、焼き加減、焼いた後に分けて解説します。
お肉を焼く前に
牛肉を冷蔵庫から取り出し常温に戻します。
約20分~30分くらい前に出すのが理想です。
ただし季節などによって常温が違うため、時間よりも手の感覚で見極めてください。
表面を触って冷たくない状態まで戻ったら大丈夫です。
なぜお肉を常温に戻すかと言うと、冷たいまま焼いた場合、表面は焦げ付いて中は冷たいままになってしまうからです。
冷凍のお肉を解凍する場合は、前日から冷蔵庫に移しゆっくり解凍してください。
筋切りがよく紹介されていますが上質なお肉は繊維が細かく筋も柔らかいため不要です。むしろお肉の旨味が出てしまうので筋切りを無理にしないほうが良いです。明らかに太いスジがある場合を除いてです。
玉ねぎなどに浸けて寝かせる方法もありますが今回は不要です。
お肉を叩いて繊維を壊し柔らかくする方法もありますが、上質なお肉は絶対にしないで下さい。
お肉を焼く直前に
焼く直前にお肉の片面に塩こしょうをまんべんなく振ります。
塩こしょうも振るタイミングによってお肉が固くなるので要注意。
お肉に塩を振ったら出来るだけすぐに焼き始めましょう。塩を振ってから時間が経つとお肉の水分が出てしまい旨味が損なわれるためです。焼く直前に塩こしょうをすることを覚えておいてください。
お肉の焼き始め
フライパンは充分熱した状態でお肉を焼きます。ここもかなり重要です。
フライパンの温度が低い状態で焼くとお肉の肉汁が外へ流れ出てしまいます。強火で焼くのがポイントです。お肉の表面に焦げ目をつけ旨味を閉じ込めるイメージで焼きましょう。
充分熱したら牛脂またはサラダ油を入れ広げます。
スライスにんにくがあれば始めに入れて香り付けをし色が付いたら取り出します。
いよいよお肉を投入します。
塩こしょうを振った面が仕上がりの表面になります。
なので塩こしょうをした面を下向きにして焼いていきます。
お肉はフライパンに静かにゆっくり置きましょう。手前から奥に向かって置くと油はねなどの危険も少ないです。
焼き加減は色で見極めます。きつね色に焦げ目が少し付くくらいまで焼きます。約30秒から60秒ほどですが時間に頼らず目で見て確認してください。
ひっくり返すのは一度きり。
(ただし厚みのあるステーキやしっかり焼いたお肉が好みの方は、数回ひっくり返して焼き加減を調整して下さい)
ここまでは焼き加減に関係なく同じです。
お肉の焼き加減
焼き加減は好みがはっきり分かれます。
レア → ミディアム・レア → ミディアム → ウェルダン
もっと細かく分けることも出来ますがこの4つが一般的です。
この順に火が通って焼けた状態になります。
レアは表面が焼けた状態、ウェルダンは中まで火が通った状態、その間がミディアム。
個人的にはミディアム・レアがおすすめです。香ばしい香りと上質なお肉の味が味わえます。
焼く時間は厚みによって異なるので伝えにくいですが、
約2cmのお肉の場合
レア 約1分
ミディアム・レア 約1分30秒
ミディアム 約2分
ウェルダン 約2分30秒
目安に過ぎないので側面の焼き具合を目で見て確認してください。
思っている以上に早いので慌てず慎重に焼いていきましょう。
ブランデーをかけてフランベするとさらに香りが良くなりますが自宅でするには少し危険性もあるので今回は控えておきます。どうしてもする場合は周囲に燃えるものがないことや安全面を考えて行ってください。
焼いた後にアルミホイルに包んで余熱で休ませる方法もありますが今回は不要です。
お皿に盛り付けて完成です。
焼きたてのステーキを食べていただきます………。
ちょっと待った!
焼いた後
上質なお肉が焼きあがってすぐに食べたいところですが少しだけお肉を休ませてあげてください。約10分程度。
もったいない。そんな気分にもなりますがこの数分でお肉が休まり最高の状態で完成します。サシの入っているお肉なら尚更効果がありますが、旨味が流れ出るのを防ぎ本当に閉じ込めた状態で食べることが出来ます。
お肉の厚みがあればアルミホイルで包み余熱で火を通します。
火が良い感じに通っていれば、お皿に盛り付けて数分まてば完成です。
市販のステーキソースでも良いですがあまり濃すぎるものはお肉の風味を消してしまうので、出来るだけシンプルな塩などで食べていただくことをおすすめします。
自宅で高級ステーキを動画で解説
文章よりも動画で見たい方におすすめ。
高級ステーキのヒレとイチボを使ってステーキを焼いています。
出来るだけシンプルに失敗しない焼き方を動画で解説していますので、
こんな簡単なのかと思って頂けると嬉しいです。
おうちステーキにご興味ある方は是非覗いて見て下さい。
【高級ステーキの焼き方】超簡単っ!お家のフライパンで仕上げる
まとめ
以上で自宅のステーキの焼き方のコツをご紹介しました。
お肉を焼き始めると早いので下準備をしっかりして手順さえ押さえておけば高級ステーキ店に近い味が自宅で味わえます。
焼くときのポイントまとめ
・焼く前 お肉を常温に戻す
・焼く直前 塩こしょうを振る
・焼き始め フライパンは強火、お肉の片面をきつね色になるまで焼く
・焼き加減 お好みに合わせて時間を調整、実際に目で焼き色を見る
・焼いた後 すぐに食べずに少しお肉を休ませて完成
お肉の厚みや季節、環境によって多少の微調整は必要ですが、一度手順さえ覚えてしまえば意外に簡単です。
リラックス出来る場所で最高級のお肉を味わいながら、お祝い事やご褒美になれば幸いです。
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はじまして、鹿屋で焼き肉をしております、そして、直営牧場もあります。その営業をしてるものです。
かなり参考になる内容。本当に勉強になりました!真似できることをどんどんいたします!
荒木さん
メッセージありがとうございます。
お役に立てて光栄です。
鹿肉に関しては詳しくないのですが、興味があります。
これから動画などでも配信していく予定ですので、ご興味ございましたら
【お肉なび】を今後ともよろしくお願いいたします。
半年近く前のコメントだけど、念のため。
鹿屋はシカを取り扱ってるのではなく、地名かと思います。
そのため会話があべこべになっているように見受けられます。
鹿屋を勘違いしていました。
送ったあと間違いに気づいたにも関わらず忘れていました。
ご指摘ありがとうございます。