【バーベキューでシュラスコ】お肉の切り方間違ってる!?
ブラジルの代表料理シュラスコ。
いまでは専門店も増え、目にする機会も増えてきています。
バーベキューなどでも活躍する豪快なお肉、
食べに行ってもパフォーマンスが楽しめますが、自分たちでオリジナルのシュラスコをバーベキューで出来たら楽しいですよね?
そんなシュラスコの基本から、簡単に実践できるお肉の焼き方・切り方を伝授いたします。
ワンランク上のバーベキューを楽しみたい方必見です。
この記事の目次
シュラスコとはどんな料理?
シュラスコとはブラジルを始めとする南アメリカのお肉料理です。
主に牛肉や豚肉・鶏肉などを使用します。
鉄串にお肉の塊を刺して、炭火でじっくり焼きナイフで焼きあがった表面を削いで食べるのが一般的です。
表面を削ったお肉の塊を再び火にかけて焼き、また焼きあがった表面を削って食べることを繰り返します。
シュラスコはポルトガル語でシュハスコ(churrasco)ともいいます。
シュラスコを提供するお店をシュハスカリア(Churrascaria)といい食べ放題のお店が多いです。
シュラスコの作り方
シュラスコ専用の鉄串をスキュアーといい、スキュアーに生のお肉の塊を刺します。牛肉も部位ごとに分けて何種類か使いますが、他に豚肉や鶏肉・ソーセージ・パインなども焼いて食べます。
表面に岩塩をふりかけて炭火で焼いていきます。
バーベキューで作る場合、串に刺したお肉を網の上に置いたり、網を外した状態でコンロに串をひっかけて炭火で焼いていきます。
焼きあがったお肉の表面をナイフで削ぎ落し、そのまま食べたり焼肉のタレで食べます。バーベキューで食べるときに、別のソースを用意するのが面倒なときは焼肉のタレがおすすめです。
ブラジルではモーリョソースやヴィナグレッチソースというお酢の万能ソースを使用することが多いです。タマネギ、パプリカ、トマトなどの野菜が入っていてお肉との相性が抜群です。
ソースを別で用意するのはひと手間かかりますが、雰囲気や違った味を楽しめるので良いです。余裕があれば是非チャレンジしてみて下さい。
シュラスコに使用する牛肉の種類
シュラスコには牛肉だけでもいろいろな部位が使われます。
その中でも最も多く好まれているのが、ピッカーニャという部位。
牛のお尻付近のお肉で、日本でも希少部位として扱われるモモ肉の一部でイチボという部位です。
その他には肩ロースやリブロースなどが使われます。
赤身でしっかり濃厚な味で、柔らかく形が整えやすいイチボがブラジルでも人気だそうです。
日本の専門店に食べに行ったときにブラジル人店員に尋ねたところ、ピッカーニャが一番人気でおすすめという回答でした。
日本でバーベキューをするときの牛肉では黒毛和牛がおすすめ。
同じモモ肉でも内モモ肉が特におすすめです。
ローストビーフなどに使うお肉ですが、もったいないという方には国産牛(乳用牛ホルスタイン)のモモ肉が比較的リーズナブルです。
是非一度お試しください。
牛肉の【イチボ】とはどこの部位?焼肉以外の美味しい食べ方
シュラスコのお肉の焼き方
バーベキュー用のコンロと網、鉄串(スキュアー)さえあれば焼くことが出来ます。シュラスコ専用の道具や特殊なコンロは必要ないです。あるにこしたことはないですが無くても大丈夫です。
岩塩を溶かした塩水(濃度1%ほど)をお肉にすり込んでおくと味がしっかりつきます。
お肉を焼く直前に塩コショウをふりかけておきます。
豪快に網に乗せ片面ずつしっかり焼いていきます。
火力が弱いとお肉の肉汁が外へ流れ出てしまうので、少し強火が良いです。
火が強すぎるとすぐに焦げて真っ黒になりやすいので注意してください。
表面が焼きあがれば削ぎ落し、レアの面にまた塩コショウし再度焼いていきます。それを繰り返しながら食べていきます。
お肉の塊が小さいと削ぐ面が少ないので500g以上が理想です。
シュラスコのお肉の切り方のコツ
バーベキューなどご自身でお肉を購入し、シュラスコの道具を用意して作る場合の注意点です。
やはり仕上がりに大きく関わるのがお肉の切り方です。切る前のセッティングももちろん大切です。
お肉の繊維方向に対して垂直に切ることで、食べたときにスジの硬さや食感が変わってきます。
動画や画像をアップしている人のものを見ると、間違ってお肉を切っている方が非常に多いのにはビックリしました。
写真映えはしますが、肝心のお肉がおそらく残念なことに。
準備やセッティングは同じことなので少し注意するだけで雲泥の差ですので是非美味しく召し上がってください。
お肉を串に刺す向きと切り方の注意点
画像は黒毛和牛のモモ肉を使用。ローストビーフを作るのに用意したものですが、説明用にイメージをお伝えします。
この向きにお肉を鉄串に刺して焼いている写真をよく目にします。
繊維方向に対して水平に串に刺すと、カットする方向も同じ向きになります。
なので焼いて削いだお肉は繊維が残ったお肉になるので、上質なお肉でも食感が非常に硬くなります。
若干お肉が横に飛び出ているのでイメージと違うかもしれませんが、極端に言うとこの向きが正解です。
繊維方向に対して垂直にお肉をカットすることで、繊維を断ち切り食べたときに繊維が残らず柔らかい食感で食べられます。
この点を注意してカットするだけで、お肉本来の美味しさを損なわずに美味しくなるので是非お試しください。
お肉が小さくなったら串から外し、繊維方向に対して垂直にカットしてローストビーフとして召し上がってください。繊維方向に垂直に。
シュラスコでよく使われるピッカーニャ(イチボ)はこの向きで切るのが正解です。繊維方向に対して垂直に切っています。
【牛肉の切り方】繊維方向を見極めろ!ローストビーフ切り方のコツ
シュラスコとケバブの違い
シュラスコと形状や切り方が似ているのがトルコ料理のケバブ。
ケバブは羊肉が主に使用され、スライスした四角のお肉を何重にも重ねて縦向きの串に刺していきます。
串を回転させながら縦型グリルで表面を熱し、焼きあがった部分から削ぎ落して食べるお肉料理です。
シュラスコは塊の牛肉を横向きに熱して縦向けにして切る、ケバブは薄切りの羊肉を縦向けに熱し縦向けに切るところが大きな違いです。
【バーベキューのお肉】一人前の量と焼き方を伝授!ワンランク上のBBQ!
まとめ
シュラスコについてご紹介しました。
ブラジル料理を食べに行くのももちろん良いですが、バーベキューでご自身でシュラスコが出来たらもっと楽しめます。
ワンランク上のバーベキューをしたい方は是非お試しください。
お肉の切る方向がお肉を美味しくする最大のポイントです。
是非お試しください。
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