【牛肉の切り落とし】とはどこの部位？美味しいお肉の見極め方伝授

スーパーや精肉専門店でよく見かける牛肉や豚肉の切り落とし。

見慣れて違和感もなく安いので購入した経験があるかもしれません。

ただ、切り落としってそもそも何？と思っている方も少なくありません。

値段も安く使用用途も幅広いので重宝しますが、切り落としを理解することで料理の質や幅も広がります。

そんな牛肉の切り落としを徹底解説します。

牛肉切り落としとは？

そもそも牛肉の切り落としとは何か。

特定部位（ロース、モモ、肩、バラなど）を均一の厚さでスライスしたお肉のことを言います。

お店によって呼び方は異なりますが、もも切り落としやバラ切り落としのように特定部位を付けることが多いです。

数種類を混ぜて切り落としとする場合や、焼肉切り落としのように用途で分ける場合もあります。切り落としと言っても一つに限ったものでは無いということをご理解ください。

牛肉切り落としと牛肉こま切れの違い

スーパーやお肉屋、最近ではふるさと納税の返礼品などでもよく見かける牛肉切り落とし。

また同じような見た目で売られている牛肉細切れ（小間切れ）。

似ていますが意味合いと内容が少し異なります。

牛肉切り落としは、先ほども説明しましたが特定の部位を均一の厚さでスライスしたもの。ロース、モモ、ウデ（肩）、バラなど決まった部位を使用して販売されることが多いです。

牛肉細切れとは、不特定の部位を不揃いの厚さで合わせたもの。
いろいろな部位の端材を集めてスライスしたものです。
大きなブロックのお肉を商品化していく中で、焼肉用やすき焼き用などに切った残りの部位を寄せ集めて、それをさらに細かく切ったものです。

両方取り扱っているお店では、切り落としよりもこま切れの方が価格が安いです。

牛肉切り落としの使用用途

にくじゃが、牛肉のトマト炒め、チンジャオロース、肉豆腐、牛丼、肉うどん、カレー、ハヤシライス、すき焼き、しゃぶしゃぶなどなど。

牛肉の切り落としはいろいろな料理に活用出来るので非常に便利です。

切り落としの内容によっては、すき焼きやしゃぶしゃぶに使用できるお肉もあります。

安価なものだと気兼ねなく使えるので、一食分ずつ分けて保存し違う用途に使う方も多いです。冷凍保存して常備保管しているご家庭も多いのではないでしょうか。

牛肉切り落としの部位

切り落としの部位によって料理の内容が多少変わってきます。

お肉のどの部位を使用しているのかお店によって違いますが、切り落としとして使われやすいのが肩（ウデ）やモモ（外モモ）、肩ロース（ネック）、ブリスケ（肩バラ）です。

筋が多く若干硬いため薄くスライスして商品化します。

季節によっても違いがあります。

夏場は焼肉用が売れやすく薄いスライスが売れにくい傾向があり、焼肉用として販売しにくい部位が切り落としになります。

反対に冬場はすき焼き用やしゃぶしゃぶ用などのスライスが売れやすく、スライス用に販売しにくい部位が切り落としになります。

お店の仕入れ状況や販売方法などによって部位が違うことをご理解ください。

上質でお得な切り落としを見極めるポイント

牛肉の切り落としにも良いお肉とそうでないお肉が実はあります。

良いお肉を見極めるポイントをおさえることで、お店選びも変わってきます。

切り落としの見極めの前に、お店の見極めポイントしてはまず全体を知ることからです。

ポイント１　お店選び

まずお店を見渡したときに牛肉がメインのお店かどうかを知る必要があります。豚肉や鶏肉がメインで牛肉がほとんど無い場合は期待が薄いです。

切り落とし用の牛肉だけを仕入れて販売することはほとんどないです。

なので牛肉の取り扱いが少ないお店は期待できません。

ポイント２　お肉の質

牛肉がメインのお店が見つかれば次に肝心なのはお肉の質です。

全体のお肉を見渡した時に黒毛和牛のお肉をメインに取り揃えているかが大事です。

どれだけ商品の数が多くても輸入牛や国産牛（乳用牛・ホルスタイン）がメインであれば、切り落としもそのお肉になることが多いからです。

つまり切り落としのお肉は単体で仕入れたり、切り落としのお肉だけ上質なものになることは無いということです。

ポイント３　お肉の鮮度

牛肉がメインで良いお肉を取り扱っているお店が見つかれば、次におさえるのがお肉の鮮度です。

ここが非常に難しいポイントです。

まずはドリップ（赤い汁）が出ていないこと。お肉を切ってから時間が経っていたり温度変化によって細胞が壊れて赤い汁になって出ます。

目で見て判断できる商品であれば確認してみて下さい。

次に賞味期限ギリギリのお肉は極力避けてください。タイムセールや割引など、価格は魅力がありますがそれなりの商品ということです。

すぐ使うし見た目の色も問題無いという場合は良いと思いますが、小分けして保管する場合は鮮度の良いお肉を冷凍・冷蔵保存するのが良いです。

ポイント４　ブランド牛の切り落とし

ポイント１から３を踏まえた上でおすすめするのがブランド牛の切り落としです。

ブランド牛で有名なものは、神戸ビーフ・松阪牛・近江牛・米沢牛などがあります。ただし黒毛和牛のブランド牛にはそれ以外にも２００種類以上のものがあり、最近では品種改良も進み良い牛がかなり増えています。

そんなブランド牛を取り扱うお店の切り落としはやはり上質で価格もリーズナブルです。赤身のお肉の旨味と上質で甘い脂身が味わえるのでおすすめです。

【牛肉　切り落とし】通販で見つける高級牛肉焼肉用！

まとめ

以上で牛肉の切り落としについてお伝えしました。

良いお肉は切り落としも間違いなく美味しいです。

お店選びから商品選びまで妥協せずお気に入りのお店の切り落としが見つかれば、食卓の救世主になること間違いなし。

特別な日にはそのお店の一押しを試してみても良いと思います。

【お肉なび】では美味しいお肉を食べていただくためにお肉の情報を発信していきます。